ブラインド・リベットとは?特徴や使い方をご紹介|ブラインド・リベット、工業用ファスナーなら横浜にあるアブデルック株式会社へ

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2023/02/09
ブラインド・リベットとは?特徴や使い方をご紹介

今回はブラインド・リベットについて解説いたします。当記事では以下の流れで解説いたします。

  1. ブラインド・リベットの概要・特徴

  2. 使用するメリット

  3. リベットの種類と選び方

  4. 下穴の大きさの算出方法

  5. ブラインド・リベットの使い方(流れ)

  6. ブラインド・リベットの外し方(流れ)

  7. 取扱製品のご紹介

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①概要・特徴

ブラインド・リベットとは、フランジとシャフト(マンドレル)の2つの部品から構成されています。


ブラインド・リベットのメカニズムは以下のとおりです。

  1. 下穴にブラインドリベットをセット

  2. 専用の工具(リベッター)を使って、ブラインドリベットのマンドレルを引っ張る

  3. マンドレルが引っ張られることで、ボディが変形し母材同士が締結

②使用するメリット

ブラインド・リベットを使用するメリットは以下のとおりです。

  • 簡単で確実に締結が可能
  • 結合部が緩まない

  • 母材の片側から締結ができる

  • 母材を損傷させない

  • 設備費用の節約


ブラインド・リベットを使えば、DIYのようにお手軽に締結が可能です。また母材が片側からしか締結できないときでも使用できます。


ボディが変形しているため、結合部が緩むことはなく、さらに母材を損傷させません。安い工具を使えば、安価な費用で締結ができます。


※弊社でのリベッターはこちらから購入が可能です。

③リベットの種類と選び方

リベットには多数の種類があり、選び方に注意しなければなりません。選び方を間違えてしまうと、締結が緩んでしまったり、母材を損傷させる恐れがあるからです。


リベットを選ぶときは2つの観点に気をつけましょう。

  1. リベットの形状

  2. リベットの材質

  3. 下穴の大きさ


リベットの形状には以下の7つの種類が存在します。

  1. 標準タイプ(丸頭)

  2. 皿頭タイプ(-K)

  3. ラージフランジ(-LF)

  4. シールドタイプ(-C)

  5. 広範囲(APリベット)

  6. 高力(Sボルト)

  7. カラーリベット(BR:茶 W:白 B:黒)


ブラインドリベットは材質や形状によってタイプが違います。見分け方は、品番の一番最後に表記されているアルファベットです。()内のアルファベットは品番を表しています。


またリベットは主に下記の4つの材質が使われています。

  1. スチール(鉄)

  2. アルミニウム

  3. ステンレス


リベットを選ぶときに2つのことに注意しなければなりません。

  1. 寸法の選定

  2. 材質の選定


母材の厚みに適合したブラインド・リベットを使いましょう。お客様の設計で必要な強度からリベット径を選定します。リベットの強度はリベット径と材質によって変化するため、注意が必要です。


またリベットの材質は、母材と同じものを選びましょう。理由は、母材と異なる材質を選ぶと電食が起こるからです。


電食とは異なる材質による電位差が水溶液中で発生し、電気化学反応を起こします。電気化学反応が発生すれば、母材やブラインド・リベットの損傷や異常摩耗が発生し、締結部が緩む恐れがあります。そのため屋外で使う場合や湿気の多い地域でブラインド・リベットを使うときは注意しましょう。

④下穴の大きさの算出方法

ブラインド・リベットを使うときの下穴は、以下の式から求められます。


スリープの外径+0.1~0.2mm


下穴が大きすぎると、リベットがかしめる面積が小さくなるため、必ず式から算出された下穴を開けましょう。

⑤ブラインド・リベットの使い方(流れ)

ブラインド・リベットの使い方の流れは以下のとおりです。

  1. 母材同士に下穴を開ける

  2. 下穴にブラインド・リベットを挿入する

  3. リベッターをシャフトの部分に挿入する

  4. リベッターのレバーを握ってかしめる

  5. シャフトを千切る


※リベッターの取り扱いに関してはこちらから確認できます。

⑥ブラインド・リベットの外し方(流れ)

ブラインド・リベットの外し方は以下のとおりです。

  1. リベットの大きさを確認する

  2. リベットと同じ大きさのドリルを準備する

  3. リベットの皿の部分をドリルで削る

  4. 皿が外れたら、細いドライバーなどで押し込む


注意点としては、内部が密閉された場所では、リベットが落ちて取り出すことはできません。そのためブラインド・リベットを取り外すときは、母材が密閉されていないか事前に確認してから外しましょう。

⑦取扱製品のご紹介

弊社では、多数のブラインド・リベットを取り扱っています。Avdel製品は以下のとおりです。


またPOP製品につきましては、以下のラインナップです。

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